旅のまとめ

 これはゴールしてから書こうと思っていたのだが、この旅のテーマのひとつに「自分の決めたことを最後までやり遂げる」というものがあり、やっと今これを書けることに目的が果たせて、旅が終わったんだなと実感している。入院して中断してしまったから無事とはいいづらいのだけど。
 思えば達成感というものをまったく得なかった人生を過ごしていて、それならなにか一つやり遂げたものを持ちたいとずっと考えていた。それがいつしか「日本一周」になり、リアルタイムで日記を更新することになっていき、旅をして準備をしていく内に目的も動機もハッキリ形になってきた。途中、リアルタイムの日記とは言えない状態になってしまった時もあったが、最終的に日記を一日も漏らさず書いて終わらせたことは自分にとって満足できる結果になった。
 もちろん、その満足は自分の力だけで得たものでは決してなくて、励ましてくれた人、泊めてくれた人、そしてサイトを見てる人がいたから成し遂げたもので、思い返せば返すほど感謝の気持ちでいっぱいになる。言葉にしてしまうと陳腐だが、この1年間どれだけ人に「ありがとう」と言ったかは数えきれず、お世話になって充実していた日々を過ごしていたのだなぁと思うと、やっぱりここでもありがとうとしか言いようがない。

 旅のスタイルは人それぞれだと思うけど、やっぱり自分はリアルタイム日記を書くことを選んで良かったと思う。時には寝不足になったり、宿で一日中パソコンに向かっていて周りに不快な思いをさせてたかもしれないけど、日記をきっかけで知り合った人、途中で知り合って日記を読んでくれた人、知らなくてもネットの向こうで見てくれた人たちの存在があったから旅を続けることができたし、こうしてまた自分の思いを表現することができ、やって良かったと心から思える。なかなか夏の暑〜い沖縄ではテントの中でパソコンを開くことができなかったけどね。それもまた今ではいい思い出になるものだ。
 自分はネットでの仕事を生業としていて、それゆえに中途半端なものは公開したくなく、設定したハードルを越えられたことは、これからの仕事でも人生でもきっとプラスになると思う。でもそれは世間から見ればキレイごとであり、単に遊んでいただけだという認識を持たないと自信過剰になり、旅から何も学んでないことになってしまうけどね。

 そして自分から見た日本の大地の印象は、「広くて近い」ということ。山が多く道路がまっすぐに通じてる道など皆無に近くて、細かく周れば周るほど遠く感じてしまうのだ。かと言って沖縄の与那国や北海道の納沙布に行くと国境の向こうが見えたりして案外近いなと思ってしまい、沖縄の離島でもまたすぐに行けるだろうという認識を持ってしまった。
 そして土地柄に関してはとても何日間かいただけでは決めつけることはできないが、気候に寄る気質みたいなものがあるんじゃないかと思う。東北方面の人は冬が厳しく時間に追われてるためのんびりしてるようで実は急いでいたり、逆に南の人は時間の制限が無いのでゆったりして大らかなところがあり、どちらも自分は好きだけどね。どっちに住むかと言ったらなかなか決めづらいけど。
 全部は周りきれなかったけど、各都道府県の県庁所在地である主要駅を巡っていたのは玄関口であり、どれだけ人をもてなすか、観光に力を入れてるかを見ていたのだけど、中には悪い意味で昔と何も変わってない所もあり、もったいないなと思いながらまだ盛り上げられる部分があるはずだとビジネス的に見てしまったりもした。いずれはこうして旅した経験をどこかで活かしたいという気持ちもあるからなのだけど、それを実行するにはまだ知識が足りなくてちびちびと準備するしかないのだけど。

 これからのこのサイトの展望として旅自体はひとまず終わったのだが、プロジェクトはまだ終わっていなくこの旅を形に残すため本を作ろうと思っている。自費出版で制作も自分持ちだけど、「旅の動機」でも書いたように仕事や人生にさらにプラスにするためにはひとつの形として残しておきたい。きっと予算や制作には相当の時間と労力がかかるだろうけど、自分の旅を締めくくるためにはやっておきたいことなので、いずれ形になったら発表するつもり。

 最後に自分の旅はやっぱりいろんな人に支援されながら続け、人の優しさや温かさを目一杯感じることができて、嬉しく思っています。数々の自然災害やトラブルもあったけど、それを乗り越えることで成長することもできたし、嫌な思い出でさえも経験させてくれてありがとうと言う気持ちになった。
 とにかく全てのことに「ありがとう」と言える旅で、日本に生まれたことに感謝する旅だった。